現在 2020年4月と6月、東京 YOGAVANA にて開催されるズッダヨガ200時間ヨガ講師養成コース参加者の募集を行なっております。2月8〜9日に行われるコース説明会を控え、2018年に福岡県大牟田市にて行われた合宿式コースの受講経験者の感想文を一部ご紹介致します。
なち。
初めて出逢った時から凛とした印象の彼女は、すでにヨガティーチャーとしてのキャリアもあり、シュタイナーの勉強会などを主宰する子育ても大事にしている一児の母。ズッダヨガの国内ヨガリトリートに参加後、TTCの受講を志願したものの、しかしそこには壁があり、大切な子供との時間=子育てしながらどうやってコースを受けることが可能なのだろうか、などTTC受講の期待の裏には大きな壁とチャレンジが待っていました。
お母さんという大事な役目を努めながら、真のヨギーニを目指す彼女の真剣な眼差しと、母と娘の心温まるチャレンジ、
是非読んでみて下さい!
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「Zuddha TTCを終えて」
今こうしてTTCを終えて、改めてZuddhaのTTCを選んだのは間違いではなかったと、
そして私にとってはこのタイミングがベストだったのだと感じています。
Zuddhaの存在を知ったのはヨガを始めて10年が経つ頃でした。昔から「この世界は誰が創った?」「自分の天命は何か?」なんてことをよく考えていた私にとってヨガの世界は魅力的で、これまで自分なりに書籍を読み勉強会に参加するなどしてヨガを学んできました。更にいくつかのインストラクター養成コースを受けて、指導もしてきました。
でも、学べば学ぶほど何かが足りないと感じていました。学んだどの先生も素晴らしい。
どの流派のヨガもそれぞれに素晴らしいところがある。ですが私は伝統的なヨガ、昔から脈々と受け継がれている古典的で理論的で実践的なもの。それを欲していました。ヨガの学びと実践を通して、身体と知性でこの世界の真実を知りたいと思っていました。そのための道を照らしてくれる光を欲していました。
きっかけは去年。愛媛県に住まいを移したのをきっかけに出会った先生からZuddhaの存在を知りました。「Zuddhaのシークエンスは胸が開いて気持ち良いよ。チャンスがあれば一度受けてみるといい。」その一言が記憶に残り、いつか受けてみたいなぁと思い続けること1年。高野山リトリートで初めてウェイロン先生としほこ先生、TTCで通訳をされたまゆさんに出会いました。その時は、ウェイロン先生のアジャストで自分の身体の可能性に驚き、先生の話の面白さと博識に驚き、リトリートに来ていたZuddhaの卒業生が皆ピースフルで一緒にいて楽しくって、もっとこの先生から習いたいなあ、この場所にいたいなあと思いました。だからリトリート中に、今年も福岡でTTCが開講されると聞いた時、即座に「受けたい!」と「でも…」の想いが同時に湧きました。
「でも…」の理由は4歳の娘の存在。
私も夫も両親が県外在住のため、TTCが開催される2週間近く私が娘を置いて家を空けるわけにはいきません。でも参加したい。参加すべきだと直感が言っている。その場でしほこ先生、ウェイロン先生に恐る恐る相談すると、「連れてきたらいいよ!」「come on!」と即答!リトリートから戻った後もよく考え、家族で話し合い、何度もしほこ先生にメールで相談しました。
「親子ごと受け入れてくれるなんて、こんなチャンスなかなか無い。」
「子連れで参加なんて自分にできるだろうか?」
「娘が周りの方々に迷惑かけるかも…。」
いろんな想いがあるなかで、親子参加となると1日のスケジュールの中でどこがネックになるか、その対策として何ができるかを具体的にアドバイス頂いたことで親子参加のイメージが少し掴めました。そして何より「子連れで全てを完璧にこなすのは難しいけれど、できる形を一緒に模索しながらやってみましょう」と仰って頂いたことは大きく背中を押してくれました。育児もコース修了も全部一人でこなそう、周りに迷惑をかけてはいけないと思い詰めていたけれど、周囲や娘に任せながら、その中で調和を探っていけば良いのか。そう考えたら何だか出来そうな気がしてきました。
実際に参加してみると、最初の数日はやはり苦労しました。
毎朝4時半に瞑想が始まるので、それに合わせて寝ている娘を自室から大部屋に連れていきます。そこで起きてしまうと泣いて寝てくれず、瞑想や練習にうまく参加できないこともありました。私と離れるのを嫌がり、そのために講義を中座しなければならないこともあり、「これじゃ何のために来ているのか分からない!」とイライラして娘に当たったりもしていました。お手伝いに来てくれているカルマヨギーの皆さんにどの程度娘の世話について甘えて良いか分からず、『迷惑をかけてはいけない。世話をさせてしまって申し訳ない』精神がむくむくと湧き出て、その思いが自分を居心地悪くさせていました。
しかし、それもトレーニング半ばにはバランスが取れてきたように思います。娘は徐々に環境に慣れ、朝の練習中も講義中も私から離れて遊ぶようになりました。私も娘の世話とトレーニングを行ったり来たりすることに慣れてきました。カルマヨギー、先生方、同期のみんなが娘を大きく包み込むように受け入れてくれて、たくさん可愛がってくださいました。特にカルマヨギーの皆さんとしほこ先生、ケイ先生には沢山お世話をしていただき、皆さんのサポートが無ければ私のトレーニング修了は絶対にあり得ませんでした。本当に感謝しています。そしてパドマちゃんの存在も本当に大きかった。同い年のお友達がいて本当に助かりました。娘はパドマちゃんの身体の柔らかさと動かし方を見て、数日のうちにうつ伏せから反って頭頂とつま先がつくようになり、ブリッジもできるようになりました。知らぬ間にマントラやキルタン、インドの神様の名前を覚えました。TTC終了後の今も、キルタンをよく鼻歌で歌っています。
ウェイロン先生のお話は、とても面白くてもっと聞いていたいと思うものばかりでした。
と同時に、これからヨガを本格的に学ぼうとしている人にとっては理解するのは難しいだろうなあとも思います。しかし私にとってはずっと学びたかったこと。ある程度知識があるこのタイミングで学ぶことができて良かったと感じています。そしてある程度の事前知識や身体の準備が整っていなかったら、子連れ参加は更に大変に感じていただろうと思います。昼休み中に休憩や勉強する時間を取ることは難しいので、体調がすぐれないときは大変に感じました。また1期と2期の間にできるだけ復習と練習をして2期に備えました。
ヨガを学ぶという幸せな時間を精一杯大切に過ごすこと。でも娘にとってお母さんが必要という時があって、その為に練習に参加出来ないということも受け入れること。自分の100%を出し切れないことがあっても、自分のことも娘のことも責めないこと。と同時に、それを理由に練習をサボらないこと。娘の頑張りをちゃんと見ること、認めること。カルマヨギーや先生方の愛を感謝して受け取ること。合宿を続ける中で少しずつ気づき、状況の捉え方、心の持ち方を調整していくうちに多くのことを学びました。親子でのTTC参加は大きなチャレンジでしたが、そのぶん沢山の愛と学びを受け取りました。ここで学んだことを、これから周りの方たちにお返ししていきたいです。
ウェイロン先生やしほこ先生を始めZuddhaの仲間に出会ったことは、とても自然で必然のことのように感じています。ヨガの道はとても個人的なものですが先生や仲間の存在はとても大切。ヨガに出会って10年。やっとですが、そんな風に感じられる居場所に出会えたことがとても嬉しいです!
ここからまた新たなスタート。まだまだ講師としては新米なので、練習も指導も実践を続けてヨガのことをもっともっと自分の言葉で伝えていけるようになりたいです。力強く行き先を照らしてくださる先生がいる今、自信を持って見えている道を進んでいきたいと思います。
2018年1月12日
青砥奈智
プロフィール: 青砥奈智
大学卒業後、IT企業で営業として朝から晩まで働いていた5年間。
肉体的、精神的にも疲弊していた時にヨガに出会う。
初めてヨガをした時、心も体も軽くなり、レッスン終了後に
「今の自分好きだな」と素直に思える自分になっていたことが嬉しくて
ヨガを続けるようになる。
スポーツジムのヨガクラスでは飽き足らず、沖ヨガ、アイアンガーヨガを取り入れた各スタジオ、ヨーガニケタンにて講師養成プログラムを受講しながらヨガを教え続ける。
現在、愛媛県松山市にてyoga shala NILAを主宰。
一人一人と丁寧に向き合いながら、自分の言葉でヨガの世界を伝えられるよう日々実践中。
好きなポーズ:アルダパドマーサナ
Instagram : https://instagram.com/nachi_yogashalanila?igshid=13tjdav8n0err