『魂を磨くため』私がヨガのTTCに行こうと決めた理由ーヴェジタリアンシェフ、れいか

地元福岡・熊本を中心に活躍するヴェジタリアンシェフのまつお れいかさん。

去年日本で初めてのズッダの200時間TTCを主催するにあたり、開催中私たちがとても大事にしている「食」を担当してもらうヴィーガン・シェフとしての採用候補だった彼女…。

カナダの夏を終え、日本に帰国。TTCの準備を本格的に始めた時、なんとれいかちゃんは、シェフとして仕事の依頼を蹴り、参加者として志願。自分を浄化する旅を選んだのです!

正直、私たちもこの彼女の選択には大変驚きました。アーサナも初心者レベルに近い状態からのスタートでした。TTCが始まる前から、経営するお店や子育ての時間をぬってはフィジカル的な整えを始め、ヨガのクラスにも頻繁に訪れるようになりました。トレーニングに向けて真剣に準備をする彼女にとても感銘を受けた私たちは、シェフの候補から彼女を受講生として受け入れることに気持ちを切り替え、今回の彼女の希望するヨガのジャーニーを無事終えることが出来るよう万全に見守り、彼女の成長と葛藤を自分達のことの様にすぐ隣で見守ってきました。そんな彼女が、決意をしてから現在に至るまでに見せてくれた体と心の変化と成長は、私達にも大きな感動を与えてくれました。

ズッダのTTCを経験したヴィーガンのシェフは、世界中でれいかさんが初めてです!

そんなつい最近卒業した彼女が、なんと今年2018年のTTCシェフとして参加してくれることになりました!!これは本当に素晴らしいことで、合宿式の集中した環境の中、「生徒」である経験をした立場の者が作る食事。

今回の為にすでにれいかちゃん、もう既に準備を始めてくださって、万全の体制で秋から始まる私たちのTTCをサポートして下さいます。本当に有り難いです!

ズッダヨガのコースを経験した者が創り出す食事...ウェイロンの推奨するヨギックダイエットとは?!そんな哲学からヴェジタリアンの栄養学など細かいリクエストも、コース中ヨガの勉強を通じて把握したれいかちゃんが作る「ヨガトレーニング用のヴェジタリアン料理」。こんな贅沢な企画もなかなかないです。

れいかさんはトレーニング中、本当によく頑張りました。子育て、お店のこともとても心配だったと思います。でもだからこそあの時、自分自身と真正面から立ち向かい、嫌というほど自分と向き合った日々。何かを成し遂げた今のれいかさんは、本当に美しく、更にお店も繁栄し、お子さんとの時間をもっともっと大切に、現在充実した日々を送られています!

しほこ

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私がヨガのTTCに行こうと決めたのは、

 

『魂を磨くため』

 

何十年も運動も全くしていない、多忙を理由に自分自身を内観しようともしてこなかった、この私にとって無謀なチャレンジであることは、素人でもわかっていました。

 

場違いであり、体力的にも精神的にもとんでもない高すぎるエリアに身を置くということは、自分から火に飛び込むようなもの、まるで、修行僧のような気持ちと決意でした。

 

日常で起こる理不尽な出来事や、人間関係で悩む自分が嫌で、もっと強くなりたい、弱い自分を卒業して人生を豊かで幸せに歩きたい、と無我夢中で、藁をも掴む気持ちで飛び込みました。

 

何も知らない私にとって、ヨガの世界は、素晴らしく眩しい白い光に包まれていました。全ての教え一言一言が、神々しくて心に沁み、目が開けられないほど眩しい時や、自分が恥ずかしくて、情けなくて、単純に体が辛すぎて(笑)涙したことも、沢山沢山ありました。

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ヨガのアーサナはできなくてもいい、そこが問題じゃない!と生意気に考えてた私でしたが、タパスな練習の繰り返しの中、少しづつ少しづつ体も心も変化していくのを体感できました。体力がついてくると心も強くなり、余裕がうまれ、人にも優しく出来たり、気持ちが明るくなるのを一歩一歩階段を登るように、実感しました。

 

自分が選ぶもの、がどれだけ大切なのかも学びました。

 

口にする食べ物、見るもの、聴くもの、知識や言葉、考え方、習慣、心に感じるあらゆる感情が、自分を作り、今日を作っているということ。そして、その私が子供を育てて、食を仕事としている現実があるということ。

 

私は今、命を作り、命を繋ぐ仕事をしている紛れもない事実がある。新鮮で美しい食べ物を心を込めて調理してお出しすることだったり、子供を抱きしめることだったり。

ヨガ的な生活そのものが、ヨガであること。

 

命を繋ぐ仕事に関われたことが、どんなに幸せで尊いことか、それができる体と心、今までの自分の生い立ち、経験、家族、友人、大切な人たち…がヨガをしている時間に蘇ってきていました。蓮華座を組み座って目を閉じる時間さえない慌ただしい日々の私にとって、この振り返る時間は大きなギフトでした。

 

ありがとう、ありがとう、感謝しかないこと。そのことを、これでもか、これでもか、とヨガでもたらされる体の痛みが教えてくれた日々でした。

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美しく豊かで穏やかな考えや言葉を選ぶ。または、聞く。美しい景色や、素敵な心遣いや、好きな香り、色を感じ、満たされた幸せを独り占めするのではなく、何倍もに豊かにして、愛する人、周りの全ての人に伝え与えていく、そんな生き方をしていきたい、と素直に思えます。

 

こうして書いていると、どれもシンプルだと気がつくのです。そのシンプルを続けることが難しいときもあるけれど、それが生きるということ。修行ということ。寄り道するけどまた戻って来ればいいし、脇道にそれても戻るべき道があることを忘れなければいい。

 

人と比べることも、良い悪いを決めることもしなくていい。

 

執着を手放し、あるがまま自分を受け入れ見つめる。自分自身に優しくアヒムサの心で、まず自身を見つめる。

 

 シンプルなことを大切にしていけばいい。愛に満ちた心で、世の中を公平に見て、悪口やゴシップには耳を傾けず、無償の愛を持ち続け、オープンマインドで笑って、どしんと揺るがない自分の根を張り、静かに座っていれば、自ずと祝福に満ちた毎日がやってくる。

そして、生きとし生きるもの全てのものに愛と幸せが宿りますようにと、ヨガの最後に唱えることが無意識にできるようになれるように、日々精進するのみです。

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繰り返し繰り返し自分のやれることを純粋な気持ちで、ただ真っ直ぐに光の見える方を向いてやり続ける大切さをヨガは、導いてくれました。

 

ヨガに出会わせて下さりありがとうございます。無償の愛をいつも注いでくださり、いつどんな時も気にかけてくださる

 

師ウェイロン先生と志保子先生に感謝致します。

 

そして、いつか私の仕事である食を通じて、私にしか出来ない表現で伝えていけるように、ヨガをこれからも続けていきます。

 

ありがとうございました。

 

 

愛を込めて

 

れいか

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まつお れいか(ハレノヒ食堂オーナー・ヴェジタリアンシェフ)

オーガニックの長岡式酵素玄米と
自家製お野菜メインの全て手作りの小さなカフェです。
open /水~土(11時~14時)
熊本県荒尾市金山1196-1
ご予約優先 0968687313

《Instagram》
https://www.instagram.com/halenohi_cafe/

《blog》
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https://halenohicafe.amebaownd.com

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